皆さんこんんちはNASUホームの金井です。いつもこちらのblogをお読み頂きありがとうございます。家づくりにおいて、住まいの快適性を大きく左右する「窓」。
昨今では樹脂サッシが栃木県でもスタンダードになりつつありますが、メーカーごとにどのような違いがあるのか、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
「どれを選んでも同じ」
そう考えて金額だけで選んでしまうと、住み始めてからの快適性や、数十年後の耐久性に差が生まれてしまいます。
今回は、日本の樹脂サッシを牽引する3つのブランド、エクセルシャノン(シャノンウインドⅡs)、YKK AP(APW430 ※ペア仕様)、LIXIL(樹脂窓EW)について、条件を「ペアガラス(Low-E)・アルゴンガス入り・樹脂スペーサー」に統一し、数値と設計思想からその違いを比較してみます。
3社比較表(ペア・Low-E・アルゴンガス仕様)
まずは、最も客観的な指標である「数値」と「構造」から比較します。一般的な「縦すべり出し窓(FIX連窓など代表値)」を基準としたスペックは以下の通りです。
| メーカー・商品名 | 代表熱貫流率 [W/(㎡・K)] | フレームの特徴 | デザイン・美意識の傾向 |
| エクセルシャノン シャノンウインドⅡs | 1.10 〜 1.30 前後 (サイズ・ガラスによる) | 厚肉で多層のホロー(空洞)構造。 圧倒的な堅牢性と気密性。 | 重厚感があり、機能を形にした実質剛健な美しさ。 |
| YKK AP APW 430(ペア仕様) | 1.20 〜 1.40 前後 (※トリプルが主軸の設計) | トリプル用の分厚いフレームを流用。 総厚に余裕がある設計。 | 質感が高く、日本の住宅に馴染む端正なプロポーション。 |
| LIXIL 樹脂窓 EW | 1.20 〜 1.40 前後 (※フレーム開口による) | スリム化されたフレーム(多層ホロー)。 フレームの存在感を消す設計。 | ミニマリズム。洗練されたノイズレスデザイン。内観黒も美しい。 |
※熱貫流率は、数値が小さいほど断熱性能が優秀であることを示します。各社のガラス組み合わせや窓種、サイズによって変動するため、目安としてご確認ください。
各ブランドが持つ「独自の哲学」と選ぶ基準
数値の差以上に注目すべきは、各社が窓というプロダクトに込めた「思想」の違いです。人と違う価値を求める方にこそ、この設計思想をベースに選んでいただきたいと考えます。
① エクセルシャノン:パイオニアの矜持が生む「圧倒的な堅牢性と気密」
日本で初めて樹脂サッシを製造したパイオニアであり、窓の基本性能に一切の妥協を許さないメーカーです。今年で50年目を迎えらたそうで。おめでとうございます!!!。
- 構造の強さ: 樹脂の壁厚(肉厚)が他社よりも厚く、内部の細分化された空気層(ホロー)が緻密です。これにより、長年使用しても「たわみ」や「歪み」が出にくく、抜群の気密性を維持します。
- ここが特別: スライド系の窓(引違い等)であっても、独自の構造で気密漏れを極限まで抑える工夫が施されています。「性能値としての数値」だけでなく、「10年、20年経っても変わらない本質的な安心」を求める方に最適です。
- 以前私がお世話になっていた会社ではシャノン(前身のエクセル、エクセルシャノン含みます)。実感としてメンテナンス依頼が少なかったです。
② YKK AP(APW 430):高いトータルバランスと「ゆとりある懐」
APW 430は本来トリプルガラス(3枚)を前提に開発された世界トップクラスの高性能シリーズですが、「ペアガラス仕様」を選択することも可能です。
- 構造の強さ: トリプルガラスの重量を支えるために設計された強固なフレームをそのまま使用するため、ペアガラスで組んだ際にも構造的なゆとり(懐の深さ)が生まれます。
- ここが特別: 国内シェアを誇る大手だからこその安心感と、高いレベルでバランスの取れた施工性・耐久性があります。誰もが認める高性能ブランドとしての安心感を手にしたい方におすすめです。
③ LIXIL(樹脂窓 EW):空間に美しく溶け込む「ノイズレスデザイン」
LIXILのEWは、これまでの樹脂サッシの弱点であった「フレームの太さ・野暮ったさ」を徹底的に排除した、極めてデザイン性の高い窓です。
- 構造の強さ: フレームを細く(スリム化)しながらも、内部の多層ホロー構造を工夫することで断熱性を維持しています。
- ここが特別: 窓枠のラインが非常に美しく、外の景色を絵画のように切り取ります。特に内観色に「ブラック」などを選び、モダンで洗練されたインテリアを実現したいという、センスを重視する方に強く支持されています。
今回の比較から導き出される結論は、単純な優劣ではありません。お施主様が「住まいに何を求めるか」という価値観によって、最適な選択肢は明確に分かれます。
- 「本質的な耐久性と気密性、数値に表れない頑強さにこだわりたい」👉 エクセルシャノン をお勧めします。日本の樹脂サッシの原点であり、構造の信頼性は群を抜いています。
- 「最高峰ブランドの安心感と、確かなトータルバランスを重視したい」👉 YKK AP(APW430) をお勧めします。トリプル譲りの強固な骨格が、住まいを永く守ります。
- 「樹脂サッシでも野暮ったさは嫌。インテリアや外観のデザイン性を極めたい」👉 LIXIL(EW) をお勧めします。視覚的なノイズを削ぎ落とした美しさは、他にはない洗練された空間を創り出します。
確かな家づくりのために
窓は一度壁に設置すると、容易に交換することができない重要な資産です。
単に「坪単価」や「標準仕様だから」という理由で流されるのではなく、それぞれのメーカーが持つ数値の根拠と設計思想を理解した上で、ご自身のライフスタイルに最も合致するものをお選びください。
私たちは数値に裏付けられた確かな性能と、住まう方のこだわりに寄り添うご提案を大切にしています。皆様
にとって最適な窓選びの参考になれば幸いです。ご相談は下記よりお待ちしております!


