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2026年 6月 の投稿一覧

平屋という選択:建物面積から導く「最適な土地の広さ」平屋プランに必要な土地面積を考えてみました

皆さんおはようございます。NASUホーム金井です。いつもこちらのblogをお読みいただきありがとうございます。

最近はお客様から平屋を建てたいとのご相談が特に増えた印象がございます。本日は平屋に最適な土地の面積についてお話させて頂きます。

理想の平屋を実現するために、まずは「自分たちがどのような暮らしを送りたいか」という建物面積の定義から始めましょう。建物面積(坪数)が決まれば、必然的に必要となる土地の面積も導き出されます。

栃木県北の住まいづくりにおいて、心地よい余白を残すための考え方をご提案します。

1. 建物面積20坪:コンパクトで機能美あふれる平屋

無駄を極限まで削ぎ落とし、資産価値としての「質」を高めた住まいです。

  • 土地面積の目安:約50〜60坪
  • 考え方: 建物以外に、駐車場2台分(約10〜12坪)+アプローチ+小ぶりな庭を確保する面積です。
  • ターゲット: 終の棲家としての住み替えや、趣味を追求する単身・夫婦世帯。
  • ポイント: このサイズ感であれば、メンテナンスコストを抑えつつ、断熱性能や耐震性能といった「性能」に予算を集中投下することが可能です。

2. 建物面積30坪:ゆとりと家族の団らんを両立する平屋

家族4人でもストレスなく暮らせる、平屋の標準的なモデルサイズです。

  • 土地面積の目安:約70〜80坪
  • 考え方: 駐車場3台分(約15〜18坪)+ゆとりのある庭+隣地とのプライバシー確保の余白を含めた数値です。
  • ターゲット: 小さなお子様のいるご家庭。
  • ポイント: 栃木県北のような広い土地が確保しやすい地域だからこそ、隣家との距離を十分に保ち、南側からの採光をコントロールすることが、冬の暖かさを確保する最優先事項となります。

3. 建物面積40坪:土地のポテンシャルを最大化する邸宅

外空間をリビングの一部として取り込み、暮らしそのものを豊かにするサイズです。

  • 土地面積の目安:100坪以上
  • 考え方: 駐車場3〜4台分+広大な庭+物置や家庭菜園スペースまで網羅できるサイズ感です。
  • ターゲット: ゲストを頻繁に招く方や、室内外がシームレスにつながる大空間を楽しみたい方。
  • ポイント: 建物が大きくなるほど「日陰」の影響が大きくなります。100坪以上の土地であれば、方位を計算した上で建物配置を最適化でき、結果として非常にエネルギー効率の良い家づくりが可能になります。

【宅地建物取引士、2級建築士金井の視点:土地選びの根拠】 土地探しで失敗しないコツは、建物の面積に「駐車場台数 × 5坪」と「最低限の庭面積」をプラスして算出することです。

栃木県北では車での移動が必須であり、冬の積雪対応やメンテナンス性も土地選びの重要な要素です。

今、土地を探されている方へ。建物のプランとセットで考えることで、土地代を抑えつつ理想を叶える方法を提案します。お問い合わせは下記よりお待ちしております!

寒さの厳しい地域で大切な凍結深度とは?

皆さん、おはようございます。NASUホームの金井です。いつもこのblogをお読みいただき本当にありがとうございます。 これから暑くなって参りますが、今から建築が始まるお住まいの完成は冬場に差し掛かります。これから暑くなる時期にどうかなと思いましたが、今年もアッという間に厳しい冬がやって参ります。本日は私たちNASUホームがメインの施工エリアとさせていただいております栃木県北地域の住宅設計において重要となる凍結深度についてお話させて頂きます。

「凍結深度(とうけつしんど)」とは、寒冷地において、冬の間に地表面から下の地盤が凍結する深さのことです。土中の水分が凍ると約9%体積が膨張し増え、その力で地面が盛り上がる事象を引き起こすため、建物の基礎や水道管の設計において非常に重要な数値となります。

具体的な凍結深度や建築時の目安となる垂直積雪量の基準は以下の通りです。

地域・市町村 凍結深度の目安垂直積雪量
宇都宮市・小山市法定制限なし(一般的に30cm〜40cm)30〜34cm
大田原市60cm以上(配管埋設基準など)30〜40cm
那須塩原市法定制限なし(立地・標高による実況に応じた設計)40〜100cm(地域・標高による)
那須町40〜60cm前後(標高による)40〜70cm(湯本地域は70cm)
日光市(山間部・高地)120cm〜250cm(地区による)40〜250cm(地域・標高による)

この凍結深度が足りないと住宅にどのような影響があるかと申しますと、

  • 基礎のひび割れ・破損: 凍結深度が浅すぎると、凍った土に基礎が下から押し上げられ、コンクリートに亀裂が入る可能性があります。
  • 家屋の傾き: 地盤が不均一に持ち上がり、春になって氷が溶ける際に不均等に沈下するため、建物全体が歪む可能性があります。
  • 給水・排水管の破裂: 地中に埋められた水道管が凍結すると、膨張によって破裂し、水漏れや断水を引き起こす可能性があります。
  • 外構、アプローチが隆起する: コンクリートブロックやタイル張りの階段なども持ち上げられ、ひび割れや段差が生じる可能性があります。

住宅建築には様々な法令、各地方の条例等を確認、クリアして初めて建築の許可が下ります。15年以上前になりますが、お施主様の駐車場の土間コンクリートが冬場の凍土で持ち上げられ、補修をさせていただいた苦い経験があります。凍結深度の決まりがない地域でしたが、凍土の怖さは身に染みております。NASUホームは初回プランから建築を熟知した1級建築士が対応させていただいております。ご相談、プランは無料でさせていただいております。

ご相談、お問い合わせは下記よりお待ちしております。

栃木県県北の気候に最適な窓はどれ?【樹脂サッシ比較】シャノンウインド、YKK APW430、リクシル EWを「ペア・Low-E・アルゴンガス」の条件で比較してみました!

皆さんこんんちはNASUホームの金井です。いつもこちらのblogをお読み頂きありがとうございます。家づくりにおいて、住まいの快適性を大きく左右する「窓」。

昨今では樹脂サッシが栃木県でもスタンダードになりつつありますが、メーカーごとにどのような違いがあるのか、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

「どれを選んでも同じ」

そう考えて金額だけで選んでしまうと、住み始めてからの快適性や、数十年後の耐久性に差が生まれてしまいます。

今回は、日本の樹脂サッシを牽引する3つのブランド、エクセルシャノン(シャノンウインドⅡs)YKK AP(APW430 ※ペア仕様)、LIXIL(樹脂窓EW)について、条件を「ペアガラス(Low-E)・アルゴンガス入り・樹脂スペーサー」に統一し、数値と設計思想からその違いを比較してみます。

3社比較表(ペア・Low-E・アルゴンガス仕様)

まずは、最も客観的な指標である「数値」と「構造」から比較します。一般的な「縦すべり出し窓(FIX連窓など代表値)」を基準としたスペックは以下の通りです。

メーカー・商品名代表熱貫流率 [W/(㎡・K)]フレームの特徴デザイン・美意識の傾向
エクセルシャノン
シャノンウインドⅡs
1.10 〜 1.30 前後
(サイズ・ガラスによる)
厚肉で多層のホロー(空洞)構造。
圧倒的な堅牢性と気密性。
重厚感があり、機能を形にした実質剛健な美しさ。
YKK AP
APW 430(ペア仕様)
1.20 〜 1.40 前後
(※トリプルが主軸の設計)
トリプル用の分厚いフレームを流用。
総厚に余裕がある設計。
質感が高く、日本の住宅に馴染む端正なプロポーション。
LIXIL
樹脂窓 EW
1.20 〜 1.40 前後
(※フレーム開口による)
スリム化されたフレーム(多層ホロー)。
フレームの存在感を消す設計。
ミニマリズム。洗練されたノイズレスデザイン。内観黒も美しい。

熱貫流率は、数値が小さいほど断熱性能が優秀であることを示します。各社のガラス組み合わせや窓種、サイズによって変動するため、目安としてご確認ください

各ブランドが持つ「独自の哲学」と選ぶ基準

数値の差以上に注目すべきは、各社が窓というプロダクトに込めた「思想」の違いです。人と違う価値を求める方にこそ、この設計思想をベースに選んでいただきたいと考えます。

① エクセルシャノン:パイオニアの矜持が生む「圧倒的な堅牢性と気密」

日本で初めて樹脂サッシを製造したパイオニアであり、窓の基本性能に一切の妥協を許さないメーカーです。今年で50年目を迎えらたそうで。おめでとうございます!!!。

  • 構造の強さ: 樹脂の壁厚(肉厚)が他社よりも厚く、内部の細分化された空気層(ホロー)が緻密です。これにより、長年使用しても「たわみ」や「歪み」が出にくく、抜群の気密性を維持します。
  • ここが特別: スライド系の窓(引違い等)であっても、独自の構造で気密漏れを極限まで抑える工夫が施されています。「性能値としての数値」だけでなく、「10年、20年経っても変わらない本質的な安心」を求める方に最適です。
  • 以前私がお世話になっていた会社ではシャノン(前身のエクセル、エクセルシャノン含みます)。実感としてメンテナンス依頼が少なかったです。

② YKK AP(APW 430):高いトータルバランスと「ゆとりある懐」

APW 430は本来トリプルガラス(3枚)を前提に開発された世界トップクラスの高性能シリーズですが、「ペアガラス仕様」を選択することも可能です。

  • 構造の強さ: トリプルガラスの重量を支えるために設計された強固なフレームをそのまま使用するため、ペアガラスで組んだ際にも構造的なゆとり(懐の深さ)が生まれます。
  • ここが特別: 国内シェアを誇る大手だからこその安心感と、高いレベルでバランスの取れた施工性・耐久性があります。誰もが認める高性能ブランドとしての安心感を手にしたい方におすすめです。

③ LIXIL(樹脂窓 EW):空間に美しく溶け込む「ノイズレスデザイン」

LIXILのEWは、これまでの樹脂サッシの弱点であった「フレームの太さ・野暮ったさ」を徹底的に排除した、極めてデザイン性の高い窓です。

  • 構造の強さ: フレームを細く(スリム化)しながらも、内部の多層ホロー構造を工夫することで断熱性を維持しています。
  • ここが特別: 窓枠のラインが非常に美しく、外の景色を絵画のように切り取ります。特に内観色に「ブラック」などを選び、モダンで洗練されたインテリアを実現したいという、センスを重視する方に強く支持されています。

今回の比較から導き出される結論は、単純な優劣ではありません。お施主様が「住まいに何を求めるか」という価値観によって、最適な選択肢は明確に分かれます。

  • 「本質的な耐久性と気密性、数値に表れない頑強さにこだわりたい」👉 エクセルシャノン をお勧めします。日本の樹脂サッシの原点であり、構造の信頼性は群を抜いています。
  • 「最高峰ブランドの安心感と、確かなトータルバランスを重視したい」👉 YKK AP(APW430) をお勧めします。トリプル譲りの強固な骨格が、住まいを永く守ります。
  • 「樹脂サッシでも野暮ったさは嫌。インテリアや外観のデザイン性を極めたい」👉 LIXIL(EW) をお勧めします。視覚的なノイズを削ぎ落とした美しさは、他にはない洗練された空間を創り出します。

確かな家づくりのために

窓は一度壁に設置すると、容易に交換することができない重要な資産です。

単に「坪単価」や「標準仕様だから」という理由で流されるのではなく、それぞれのメーカーが持つ数値の根拠と設計思想を理解した上で、ご自身のライフスタイルに最も合致するものをお選びください。

私たちは数値に裏付けられた確かな性能と、住まう方のこだわりに寄り添うご提案を大切にしています。皆様

にとって最適な窓選びの参考になれば幸いです。ご相談は下記よりお待ちしております!

NASUホームの標準『許容応力度計算』と『木材の含水率』の密接な関係とは?

皆さんおはようございます。NASUホームの金井です。いつもこちらのblogをお読み頂きありがとうございます。NASUホームのある栃木県大田原市は本日、昨日の雨、風が嘘のようにさほど暑くもなく快適な気候です。

これから梅雨時になり、湿度の多い不快な季節となりますが、住宅の構造材に使用される木材にとっても湿度は大敵です。今日は、構造の安全性を高める「許容応力度計算(構造計算)」と、その計算の前提条件として極めて重要な「木材の含水率(がんすいりつ)」の重要な関係についてお話させていただきます。

1. なぜ「許容応力度計算」に木材の水分が関係するのか?

簡易的な構造掲載「壁量計算」では、木材の一本一本が持つ本来の強度はそこまで厳密に計算されません。しかし、NASUホームは「全棟許容応力度計算」を標準としています。

許容応力度計算とは、地震や台風の時に「どの部材に、どれだけの力がかかるか」を詳細に数値化するものです。

  • 木材は水分量で強度が変わる木は、乾燥すればするほど細胞が引き締まり、強度が上がります。逆に、水分を多く含んだ(乾燥していない)木材は、重く、そして脆(もろ)くなります。
  • 正確な「数値」の前提条件どれだけ精密に構造計算を行っても、実際に使う木材が水分を多く含んでいれば、計算通りの強度は発揮されません。つまり、木材の含水率が明確に管理されていることが、許容応力度計算の前提条件なのです。

2. 知っておくべき「含水率」の基準数値

家を建てた後に、柱や梁が大きく変形したり、隙間が空いたりするトラブルの原因の多くは「木材の乾燥不足」です。

木材の強度が安定し、建築後に狂いが出ない目安となる数値が「含水率15%〜20%以下」です。

木材の種類理想的な含水率特徴とメリット
KD材(人工乾燥材)15%〜20%以下機械でしっかり乾燥させた材。狂いが少なく、許容応力度計算の数値通りの強度を発揮します。
グリーン材(未乾燥材)30%以上乾燥させていないため安価ですが、施工後に乾燥して縮み、家全体の歪みや構造計算の狂いを生むリスクがあります。

私たちは根拠(エビデンス)を持った家づくりを行うため、構造計算の段階からこの含水率をクリアした自社製材した高品質な八溝杉、八溝ひのきの使用を前提としています。

3. 見えない場所こそ大切に

デザインや間取りのセンスが良いのは、プロとして当然のことです。しかし、良い住まいとは、「年月が経っても、その安全性が全く変わらないこと」ではないでしょうか。

安価な建材で表面だけを繕った家は、時間の経過とともに乾燥収縮を起こし、歪みを生じさせます。私たちは、目に見えない「構造こそ大切だと確信しております。

【NASUホームの製材所(やっぱり木が好き館)をご覧になりませんか?】

木材の製材から乾燥工程まで丁寧にご説明しながらご案内いたします。かなり以前にこちらのblogで紹介させていただいた案内を再掲させていただきます。

https://nasuhome.jp/wordpress/%E5%A4%A7%E7%94%B0%E5%8E%9F%E5%B8%82%E3%81%AE%E6%B3%A8%E6%96%87%E4%BD%8F%E5%AE%85%E3%83%BB%E6%96%B0%E7%AF%89%E3%80%80%E8%A3%BD%E6%9D%90%E5%B7%A5%E5%A0%B4%E3%83%BB%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%8A/

皆様のご予約心よりお待ちしております。ご予約は下記からお願い致します!

台風6号の本日、栃木県の災害資料(栃木県ホームページから)から考える

皆さん、こんにちは。NASUホームの金井です。 いつもこちらのブログをお読みいただき、本当にありがとうございます。

本日6月3日、NASUホームがある栃木県大田原市は、台風6号の影響で強い雨が降っております。外出が難しいこのような日だからこそ、住まいの安全について改めて深く考えておりました。

ふと栃木県の災害状況を振り返りたくなり、県のホームページ(栃木県災害資料)を確認したところ、そこには人々の記憶に新しい、数々の甚大な自然災害の記録が並んでいました。

https://www.pref.tochigi.lg.jp/kurashi/bousai/kakosiryou/totigikensaigaisiryou.html

  • 令和元年:台風19号(田川の浸水被害など)
  • 平成27年:関東・東北豪雨災害
  • 平成23年:東日本大震災

令和元年の台風19号の際、私は床下浸水被害に遭われたお客様の住まいへ急行し、点検や補修、消毒作業にと駆け回っておりました。さらに、記憶に新しい令和6年8月の豪雨。これらを振り返るたび、「やはり水害は本当に恐ろしい」と実感を強くいたします。

プロとして、私たちは日々、お客様への土地のご提案や、お客様が見つけられた土地へのアドバイスを行っています。

ハザードマップなどの「数値」や「根拠」を確認することは大前提です。しかし、それ以上に大切な本質は、「ご近所の方へのご挨拶を兼ねて、過去の災害の有無を直接お聞きすること」ではないかと考えております。データだけでは見えてこない、地域に根ざした生の情報こそが、確かな安心へとつながるからです。

実は、私、金井は愛知県からの移住者です。 栃木に移り住んで25年近くが経ち、生まれ育った故郷よりも、この地での暮らしの方が長くなりました。

移住当初は「真岡(もおか)」や「上三川(かみのかわ)」といった地名すら、まったく読めませんでした。そんな私が、今では栃木の地理を把握し、皆様に土地や住まいの提案をさせていただいているのですから、ご縁とは本当に不思議なものです。

先日、宇都宮の大通りを車で走っていた時のことです。 ふと、中学校の修学旅行で日光東照宮を訪れ、宇都宮の旅館に宿泊した遠い記憶が蘇りました。

当時の自分に、「あなたはいずれ栃木に移り住み、温かい家庭を築き、子供にも恵まれて、住宅業界で皆様の家づくりをサポートしているよ」と伝えても、きっと信じないでしょう。

しかし、この地で紡いできた時間と、住宅のプロとして培ってきた経験は、今の私の確かな財産です。これからも、この大切な栃木の街で、安心と、他にはない価値を持つ住まいづくりを、誠心誠意サポートさせていただきます。

皆様も、本日の台風、大雨にはどうぞ十分にお気をつけください。

住宅ローンの新常識?「残価設定型住宅ローン」に潜むリスクと、私たちが本当に守るべき住まいの価値とは

おはようございます。NASUホームの金井博之です。いつもこちらのblogをお読み頂きありがとうございます。

最近、車でおなじみの「残価設定型(残クレ)」の仕組みを取り入れた住宅ローンが注目を集めています。「月々の支払いを抑えて、賢く家を建てる」というキャッチコピーを見ると、一見魅力的に思えるかもしれませんね。車選びではこの残価設定を利用されている方も多くいらっしゃると思います。

しかし、この仕組みをよく考えてみると、そこには「こだわりの家づくり」を望む方にこそ知っていただきたい、大きなリスクが隠されていることが分かります。

今日は、安易に選ぶと危険な「残価設定住宅ローン」についていお話させていただきます。

そもそも「残価設定住宅ローン」とは?

1. 仕組みの全体像

このローンは、返済期間を「返済期間①(現役時代)」と「返済期間②(それ以降)」の2つの期間に分けます。

  • 返済期間①(当初の返済期間):融資額から、あらかじめ設定した「将来の想定売却額(残価)」を差し引いた金額だけを分割して返済します。そのため、毎月の返済額を通常よりも大幅に減らすことができます。
  • 返済期間①の終了時:ここで次の3つの選択肢から選ぶことになります。
選択肢方策どうなる
① 家を手放す住宅金融支援機構に家を売却(譲渡)する残ったローンの返済は免除(相殺)されます。
② そのまま住み続ける残価部分を一括返済、または再度ローンを組むそのまま自分の家として所有し続けられます。
③ 自分で売却する一般の市場で売却する残価より高く売れれば手元にお金が残り、低ければ自己負担が出ます。

2. メリット(なぜ選ばれるのか)

  • 毎月の返済負担を最小限にできる 購入額全額を期間内で返済するわけではないため、月々の支払いにゆとりが生まれます。
  • 将来の「買い取り」が保証されている安心感 期間終了時に「家を返す」選択をすれば、市場価値がどう落ちていようと、あらかじめ決めた残価で機構が引き取ってくれます(※一定の維持管理状態を保っていることが条件です)。
  • ライフステージの変化に柔軟に対応できる「老後は夫婦二人でコンパクトなマンションに移り住む」「子どもが独立したら実家に戻る」といった計画がある場合、出口戦略を立てやすくなります。

3. 注意すべきリスクと条件

非常に合理的な選択に思えますが、下記の現実的なハードルがあります。

  • 「どんな家でも使える」わけではない 将来的に一定の価値が残る家でなければならないため、高い省エネ性能や耐震性、適切な維持管理計画(長期優良住宅など)が必須条件となります。建築コスト自体は高くなる傾向があります。
  • 資産として残らない可能性家を手放す選択(上記表の①)をした場合、これまで払ってきたお金は「家賃」のような性質になり、手元に資産は残りません。
  • 金利の仕組みが複雑通常の【フラット35】のような完全固定金利とは異なり、残価設定ローン独自の金利設定や、金利見直しのルールが適用されるため、事前の資金計画を精緻に行う必要があります

このローンは、数十年後の「建物の想定資産価値(残価)」をあらかじめ差し引き、残りの金額を分割で返済していく仕組みです。

例えば、総額4,000万円の家で、20年後の残価が1,000万円と保証されている場合、期間中は3,000万円分に対する返済だけで済むため、月々の負担は確かに軽くなります。そして20年後には、以下の3つの選択を迫られることになります。

  1. 家を銀行(または保証会社)に買い取ってもらい、退去する
  2. 残価(1,000万円)を一括、または再ローンで支払って住み続ける
  3. 別の家に住み替える

月々の支払額という「点」だけを見れば魅力的ですが、人生という「線」で見たとき、ここには見過ごせない無理が生じてきます。

残価設定ローンの3つの危険性

長く愛せる上質な住まいを求める方に、このローンを安易にお勧めできない理由は主に3つあります。

① 「20年後に手放すかもしれない家」に、本当のこだわりを込められますか?

  • 一番の矛盾はここにあります。人と違う洗練されたデザインや、地元の八溝杉を使った心地よい空間、高い性能。これらはすべて「長く快適に、愛着を持って暮らす」ためのものです。
  • 最初から「返すかもしれない」「売るかもしれない」と思って建てる家は、どこか賃貸住宅と同じような感覚になりがちです。センスの良い豊かな暮らしは、使い捨ての発送からは生まれません。

② 数値の罠:将来の「残価」を維持するための厳しい縛り

  • 残価を保証してもらうためには、銀行側が指定する「定期的な有料メンテナンス」を、指定の業者で受け続けることが条件になるケースがほとんどです。
  • つまり、建てた後のメンテナンスの自由度が奪われ、結果としてトータルの維持費が高くつくという数値的なリスクがあります。

③ 20年後のライフステージでの「選択の自由」が狭まる

  • 20年後、お子様が独立されたり、ご自身のライフスタイルが変わったりした際、本来なら「リフォームして住み続ける」「賃貸に出す」など自由な選択ができるはずです。
  • しかし残価設定がある場合、残価の清算に追われ、自分の意志よりも「ローンの契約満了」という期限に人生の選択をコントロールされてしまいます。

私たちが目指すべき資産価値は

「月々が安いから」という理由だけで、将来の自由を縛るローンを選ぶのは、本質的な選択とは言えません。

本当に大切なのは、「30年、40年経っても価値が落ちない、確かな構造と性能を持った家を建てること」、そして「変化するライフステージに柔軟に対応できる、確かな資金計画を立てること」です。

目先の支払いを減らす工夫ではなく、生涯にわたってご家族を守り、資産として残り続ける本物の住まいを、私たちはこれからも誠実に形にしていきたいと考えています。

住宅ローン選びに迷われた際は、ぜひ一緒に考えてみませんか?ご相談は下記よりお待ちしております。

「移動」ではない、「人生の二毛作」。首都圏×那須の2拠点生活における『時間』の楽しみかたとは

皆さんこんにちは!NASUホームの金井です。いつもこのblogをお読み頂きありがとうございます。本日は首都圏と那須の2拠点生活についてお話させて頂きます。多くの人は、2拠点生活を「贅沢な大人の遊び」や「単なる移動の繰り返し」と考えがちです。しかし、本当にそうでしょうか。

世の中に溢れる「安ければいい」「手軽ならどこでもいい」という思考とは一線を画し、自分の人生の時間と空間を能動的にコントロールしたいと願う人にとって、那須という土地は格別の意味を持ちます。

 単なる別荘所有のステータスではありません。首都圏の「動」のエネルギーと、那須の「静」の豊かさ。この2つを高い次元でブレンドし、人生の生産性と幸福度を最大化するための、極めて論理的なライフデザインなのです。

なぜ「那須」なのか? ── 数値と合理性が示す圧倒的な優位性

2拠点生活の候補地は多々ありますが、感覚だけではなく、「移動コスト」と「時間効率」という数値で見たときに、那須の優位性が浮かび上がります。

  • 「1時間15分」の境界線 東京駅から那須塩原駅まで、東北新幹線でわずか約75分。この時間は、首都圏近郊の満員電車に揺られる通勤時間とほぼ同等、あるいはそれ以下です。
  • 「心拍数」のシームレスな切り替え 新幹線のシートに身を沈め、パソコンを開いてひと仕事終える頃には、車窓の景色は完全に切り替わります。長時間の運転による疲労を伴わない「75分」という数値は、クリエイティブな思考を維持したまま拠点を移行できる、最も合理的な距離感なのです。

安易なDIYや低価格に逃げない、本物の空間価値

「家なんて雨風がしのげればいい」「安価な中古物件を自力で直せばいい」という考え方は、貴重な人生の時間を浪費する結果になりかねません。

特に那須のような豊かな自然環境(裏を返せば、冬の厳しさや特有の湿気がある環境)において、建物の「構造」と「性能」の妥協は致命傷になります。

  • 目に見えない「根拠(エビデンス)」に投資する 断熱性能(UA値)や気密性能(C値)、そして確かな木造在来工法の構造計算。これらが担保されて初めて、那須の深い緑や澄んだ空気を心から愉しむ「美しい暮らし」が成立します。

結び:余計なものを削ぎ落とし、本当に大切なものだけを残す

2拠点生活とは、モノを増やすことではなく、「ノイズを削ぎ落とすこと」です。

首都圏で最先端の情報とビジネスに触れ、那須の自然に身を置きながら、自身の本質と向き合う。この美しい往来が、皆様の人生をより洗練されたものへと導いてくれるはずです。

低価格な妥協ではなく、確かな根拠に裏打ちされた「もう一つの日常」を、あなたも手に入れてみませんか。皆様からのご相談心よりお待ちしております。

第8回木工ワークショップご予約絶賛受付中です!

皆さんおはようございます。NASUホームの金井です。いつもこちらのblogをお読み頂きありがとうございます。

本日は弊社、那須土木のイベントのご紹介をさせていただきます。 毎月開催しております、木工ワークショップが

第8回目を迎えることなりました。ありがとうございます。参加された皆様の笑顔が私たちの何よりの喜びです。

今の時代、安くてそこそこ便利なものは簡単に手に入ります。しかし、自分で木を選び、その香りに包まれながら手を動かして作ったものには、世界にたった一つしかない、それは、お子様の成長の記憶であり、家族の歴史そのものです。地元の材料(八溝ひのき)をふんだんに使用します。

当日は、家づくりのプロである私たちがマンツーマンでサポートします。「不器用だから……」と心配する必要は一切ありません。本物の木が持つ確かな手触りと、自分で空間を豊かにする贅沢な時間を、ぜひ味わいに来てください。

・日時 6月14日(日曜日) 午前9:00~16:00 (3部制)

・場所 栃木県大田原市中田原1310-3 やっぱり木が好き館(那須土木株式会社)

・参加費用 ¥5000(ベンチもしくはテーブルもしくはデッキ書く1点)

     ¥12000 収納ラック

※材料手配の関係で6月7日までのご予約をお願い致します。

   

他にはない、あなただけの特別な家具。毎日の暮らしを少し上質なものに変える一歩を、私たちと一緒に踏み出してみませんか? スペースと材料の関係上、お席に限りがございます。ピンと来た方は、どうぞお早めにご予約ください。

ご予約は下記よりお待ちしております!