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2026年 7月 の投稿一覧

旭化成ネオマワールド研修レポート

皆さんおはようございます。NASUホーム金井です。いつもこちらのblogをお読み頂きありがとうございます。昨日はお休みを頂きゆっくりさせていただきました。7月2日(火)に旭化成建材のご担当者様からご招待を頂き、茨城県堺市の旭化成ネオマワールドにて研修を受けさせていただきました。家づくりにおいて、私たちNASUホームが妥協しないのが「断熱性能」です。どれだけデザインが美しくても、夏暑く冬寒い家では、心地よさは生まれないからです。私たちNASUホームでは基礎断熱にネオマフォームを採用させていただいております。

1. なぜ「厚みのバリエーション」がこれほど必要なのか?

研修でまず圧倒されたのが、ネオマフォームの「厚みの種類の多さ」です。

30mm前後の薄いものから、100mm厚のものまで、非常に細かくラインナップされています。

性能の事を考えれれば、「一番厚いものだけを使えばいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、

  • 部位ごとの最適化: 屋根、壁、床下、それぞれの場所で受ける熱の負荷は全く違います。特に直射日光を受ける屋根や天井には、より厚い断熱材が必要です。
  • 構造とのバランス: 柱の太さや工法(柱の間に収める充填断熱か、外側から包む外張り断熱か)に合わせて、1mm単位のシビアな計算のもとで厚みを選定します。

私たちは、単に「高性能な断熱材を使っています」という言葉だけでは終わらせません。根拠に基づき、数値的な裏付けがあって初めて、確かな性能が保証されるのです。

2. 2018年建設の「実験棟」が証明する、経年変化のない快適性

今回の研修で最も価値があったのは、2018年に建設された実験棟での体感です。建てられてからすでに8年が経過している建物です。

ここで、夏の厳しい暑さを想定した環境の中、「小屋裏エアコン」の効き方を体感しました。結果は、驚くほど劇的なものでした。

  • 最上階の天井近くにある小屋裏エアコンたった1台で、建物全体の温度が均一に保たれていました。(24度くらいでした)
  • 湿度がサラッとコントロールされており、どこにいても不快な暑さを一切感じません。(相対湿度50%くらい)

「8年経った今もなお、新築時と変わらない性能を維持している」ということです。

断熱材の中には、年月が経つと内部のガスが抜けて性能が落ちてしまうものもあります。しかし、ネオマフォームは微細な気泡で熱を閉じ込めるため、長期にわたって劣化が極めて少ないことが数値的にも実証されています。8年目の実験棟が涼しいという事実は、30年、50年と住み続けるオーナーさまの未来の安心そのものです。性能に関する数値は25年の経年を考慮された数値との事でした。

3. 「未来の価値」を選ぶ人のために

家づくりにおいて、目先の建築費を安く抑える方法はいくらでもあります。断熱材のグレードを落とすのもその一つでしょう。

しかし、住み始めてからの光熱費、医療費、そして何より「心地よい時間」という価値を天秤にかけたとき、どちらが本当に賢い選択でしょうか。自分の生き方や住まいに誇りを持ち、真に価値あるものを見極めたいと願う方にこそ、私たちはプロとしての知識と技術のすべてを注ぎたいと考えています。

確かな根拠とセンスが融合した、皆様の特別な住まいのために。今回の学びを、これからのご提案しっかりと生かして参ります。プランのご相談、土地探し、資金計画のご相談は下記よりお待ちしております。

栃木県北の「年間降雨量」を統計データで見る。データを味方につけ栃木県北で長く快適に住まうための住宅設計のノウハウとは?

 皆様、おはようございます、NASUホームの金井博之です。いつもこちらのblogをお読み頂きありがとうございます。本日2026年7月2日(木)もNASUホームがある栃木県大田原市では朝から雨が降っております。毎日のように天気予報が気になる季節ですが、最近の天気予報の精度はびっくりするくらい上がっている実感があります。

 突然ですが、私たちが暮らす栃木県北地方、特に大田原周辺の「降水量」について、具体的な数値をご存知でしょうか。家づくりにおいて、その土地の気候風土を「数字」で正しく把握することは、住宅を設計する上で大切なプロセスと考えております。

本日は梅雨空の中、気象庁の統計データをもとに、この地域の雨の特徴と、それに対する住まいづくりについてお話しさせていただきます。

大田原の降水量をデータで見る

気象庁の地域気象観測データ(大田原観測所など)を紐解くと、この地域の気候には特徴があることがわかります。

  • 年間平均降水量:約 1,547 mm
  • 最も雨が多い月(9月)の平均降水量:約 174 mm
  • 年間の日照時間:約 1,914 時間

年間の平均降水量は全国的に見ても中位に位置しますが、特徴的なのは「季節による極端な変動」です。冬の間は乾燥して雨や雪が非常に少ない反面、7月・8月の激しい雷雨や、9月の台風・秋雨の時期にまとまった雨が集中的に降る傾向があります。過去には、1日に300mm近い大雨を記録した年もありました。

これだけの雨量が特定の時期に集中するという事実は、住まいに対して「タフさ」を求めていることに他なりません。

数字の根拠から導く、住宅の設計とは

家を建てる際、「デザインが素敵だから」「価格が手頃だから」という理由だけで選ぶのは、少しもったいないと私たちは考えています。大切なのは、その土地の気候データという明確な根拠に基づいた設計がなされているかどうかです。

集中豪雨や大型化する台風から大切な資産を守るためには、以下のような視点が不可欠です。

  • 確実な雨仕舞い(あまじまい)と耐久性:激しい雨が集中する時期でも、壁内への雨水の浸入を確実に防ぐ防水・通気構造。
  • 構造の安定性:天候の急変や災害時にも揺るがない、許容応力度計算(構造計算)に裏付けられた確かな骨組み。
  • 日射と湿度のコントロール:雨が多い時期の湿気対策と、年間1,900時間を超える日照を活かすパッシブデザインの両立。地域の気候特性を考慮した屋根の提案
  • 建築地ごとの最適なGL(地盤面の計画高さ)を設定すること。

誰にでも合う「平均点」の家ではなく、栃木県北という地域で、何十年も価値を保ち続けるための選択。それこそが、私たちがご提案したいプロとしての住まいづくりです。

価値ある選択のために

家は、建てて終わりではありません。住み始めてから何十年もの間、その地域の厳しい自然環境と向き合っていく必要がございます。だからこそ、私たちは感覚やイメージだけでなく、【数値データ】という確かな事実をベースに、皆様のお住まいを真剣に考えて参ります。

他とは少し違う、この土地に深く根ざした本物の住まいについて、ぜひ私たちと一緒に考えてみませんか。お問い合わせ、ご相談は下記よりお待ちしております。

インスタグラムで施工事例、イベント情報随時UPしております!フォローよろしくお願いします!

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【栃木県北の夏を科学して設計する】エアコン一台で「24時間サラッと涼しい家」を作る、窓と日陰の設計ルールとは?

皆さんおはようございます。NASUホームの金井です。毎日せっせと栃木県県北地域でお住まいを検討していらっしゃる皆様に、何かお役に立てないかと考えながらせっせとblogを作成しております。

栃木県北エリアも、年々夏の暑さが厳しくなってきました。「那須のほうは涼しい」というのは一昔前の話。近年の温暖化により、平野部を中心に35℃を超える猛捜の日が増え、高原エリアであってもゲリラ豪雨による不快な高湿度に悩まされることが多くなりました。

「電気代がもったいないからエアコンを我慢する…」 「エアコンをフル稼働させると、毎月の電気メーターを見るのが怖い…」

そんなふうに、夏の快適さと光熱費のバランスにストレスを感じていませんか?

実は、夏に家が暑くなってしまう原因の約70%は、エアコンの性能不足ではありません。本当に目を向けるべきは「窓から入る太陽の熱」です。

今回は、この栃木県北の厳しい夏を、エアコン1台を稼働させるだけで、24時間カラッと涼しく過ごすための『設計の秘密』を、プロの視点からロジカルにお話させて頂きます。

1. 「遮熱」の主役はエアコンではなく「窓」である

多くの人が「夏を涼しくするために、強力なエアコンを買おう」と考えがちです。しかし、それはバケツに穴が空いているのに、一生懸命水を足しているようなものです。まずは「熱を家に入れないこと」が最優先です。

夏の昼間、室内に侵入してくる熱の実に約7割が「窓(開口部)」から入ってきます。だからこそ、私たちは窓の選択と使い方に徹底的にこだわります。

  • 東北西面に日射遮蔽型ペアガラス(またはトリプルガラス)の採用
    • 熱線を遮る特殊な金属膜がコーティングされたガラスを選び、窓際がジリジリと熱くなるのを根本から防ぎます。 南面は冬の日射取得のため日射取得型を採用し、夏の日差しは軒の出幅でコントロールします。
  • アウターシェード(日よけ)
    • 室内に遮光カーテンを引いても、実はすでに熱はガラスを通り抜けて室内に入ってしまっています。
    • 本当に効果があるのは「窓の外側」で日差しを遮ること。アウターシェードや昔ながらの簾(すだれ)を窓の外にかけるだけで、室内の温度上昇を劇的に抑えることができます。
  • https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/exterior/outershade

2. 「軒(のき)の深さ」を計算する、プロの設計力

最近、スタイリッシュな「軒のない四角い箱型の家」をよく見かけます。デザインとしては洗練されて見えますが、気候の厳しい栃木県北エリアにおいては、夏の住み心地を大きく左右するリスクをはらんでいます。

日本の伝統的な家屋に「深い軒(のき)」があったのには、科学的な理由があります。

  • 夏の太陽光は遮り、冬の太陽光は採り入れる
    • 太陽の高度は、夏は高く、冬は低くなります。夏至約78.4度 冬至約32度実に46度もの角度の差があります
    • この特性を計算し、設計段階で「軒の出(一般的には90cm〜1m程度)」をコントロールします。これにより、夏の強烈な直射日光は室内に一歩も入れず、冬のポカポカした光は部屋の奥まで届けるという、自然の力を活かしたパッシブ設計が可能になります。

デザインの美しさと、地域の気候に適応する機能美。この両方を高い次元で両立させることこそが、地元の風土を知り尽くした設計者に依頼する本当の価値です。

3. 「湿度」をコントロールして体感温度を下げる

日本の夏がこれほどまでに不快なのは、気温の高さだけでなく「高い湿度」のせいです。

想像してみてください。気温が27℃でも、カラッと晴れたリゾート地なら心地よく過ごせますよね。住宅もまったく同じです。室温が同じ27℃でも、湿度が50%以下にコントロールされていれば、驚くほどサラサラとして涼しく感じられます。

そのために必要なのが、以下のアプローチです。

  • エアコンの除湿効率を高める「高気密性能」
    • 家に隙間(すきま)が多いと、外のジメジメした湿気が次から次へと室内に侵入してしまいます。
    • 高い気密性能があって初めて、エアコンの除湿機能が最小限の電力で、効率よく家全体の空気をサラサラに保ち続けることができます。
  • 床下に設置する換気システム「澄家」は、外のジメジメした空気をそのまま室内に採り入れるのではなく、全熱交換器によって「湿度」をカット(回収)してから室内にきれいな空気を届けます。
  • 高い気密性能とこの換気システムが掛け合わさることで、エアコンの除湿機能と相乗効果を生み出し、最小限の電力で、家中の空気を24時間いつでもカラッと心地よい状態に保ち続けます

まとめ:夏の快適さは、最初の「設計」で9割決まる

夏の快適な住まいとは、エアコンのパワーに頼り切る家ではありません。最初の「設計(日射遮蔽と気密性能)」によって、熱と湿気を上手にコントロールされた家です。

これを知らずに家を建ててしまうと、これから先何十年にもわたり、毎年夏になるたびに高い電気代を支払い続けることになりかねません。

「エアコン1台を弱運転するだけで、本当に24時間サラッと涼しいの?」 そう疑問に思われるのも無理はありません。数字や理屈だけでなく、ご自身の肌で確かめていただくのが一番です。床下エアコンを設置いただいた当社のオーナー様のお住まいをご案内させて頂きます(要ご予約 オーナー様とお客様の日程のすり合わせが必要です)

皆様からのご予約、ご相談は下記よりお待ちしております。