皆様、こんにちは。栃木県大田原市にあるNASUホームの金井です。 本日も当ブログにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
栃木県内でも梅雨が明け、連日35度を超える猛暑が続いております。どうぞ皆様も体調には十分ご留意のうえ、お過ごしください。
さて、本日7月21日より、那須町湯本にてN様邸の工事がいよいよ本格始動いたしました。 以前よりInstagramでも造成工事の様子をご紹介してきた現場ですが、建築確認申請も無事下り、まず住まいの土台を支える「地盤改良工事」からスタートです。

事前に行った地盤調査(SWS調査:スクリューウエイト貫入試験※)における数値解析の結果、今回の土地では「表層改良工法」を採用することとなりました。 ※以前は「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれていた調査方法です。
なぜ「表層改良工法」なのか?数値と根拠に基づいた地盤選定
家づくりにおいて、「安ければ良い」という安易な地盤対策は万全と言えません。過剰な補強工事で不要なコストをかけるのも、根拠のない工事で安全性を損なうのも、建築に携わるプロとして絶対にあってはならないことです。
今回のSWS調査において算出した地盤の耐力値(N値・自重降下・回転数などのデータ)をもとに検討した結果、以下の事実が明らかになりました。
- 表層から深さ約1.0m〜2.0mまで: 基礎を直接支えるにはやや軟弱な層が存在する
- 深さ2.0mより深い層: 住宅の荷重をしっかり支えられる良好な支持層が連続している
深部まで軟弱な地盤であれば杭を打ち込む「小口径鋼管杭工法」などを選定しますが、今回の土地のように「浅い層だけを補強すれば十分な支持力が得られる」と数値で実証されている場合、表層改良工法が費用対効果の面でも合理的かつ確実な答えとなります。

【構造図解】表層改良工法のしくみ
表層改良工事とは、家の真下にある軟弱な土とセメント系固化材を混ぜ合わせ、硬い「プレート状の人工地盤(固化層)」を作り出す工事です。
【 表層改良工法の断面イメージ 】
[ 建物(基礎) ]
=========================== ← 根切り底(基礎の底面)
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| セメント系固化材と | ← 【表層改良層】(厚さ 約1.0m〜2.0m)
| 現地土を強力に撹拌 | 固化反応によりカチカチの盤(盤状固化)を形成
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=========================== ← 改良底面(しっかりした支持地盤に達する)
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| 元々の良好な地盤 | ← 【支持層】(十分な地盤耐力を保持)
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- 1. 掘削(根切り): 改良が必要な深さまで土を一度掘り起こします。
- 2. 固化材の添加・撹拌: 設計計算に基づいた規定量の固化材を投入し、現地の土とムラなく均一に混ぜ合わせます。
- 3. 転圧(締め固め): 重機で入念に圧力をかけ、緻密で強固な地盤へと固めます。
これにより、建物の重さが局所的に集中せず、地盤全体へ均等に分散されるため、将来的な「不均一な沈下(不等沈下)」を構造的に防止します。

塩分を水分補給をしっかりと
見えなくなる地盤を見ないふりしてはいけない
地盤改良が完了すると、この強固な改良層はすべて土の下に隠れ、完成後は目に見えなくなります。 しかし、上部にどれほど美しく意匠性の高い住まいを建てたとしても、足元の安全(根拠と数値)が曖昧であっては、本当の意味での「良質な住まい」とは言えません。
NASUホームでは、資格を持つ技術者が根拠ある数値データに基づき、一棟一棟に最適な工法をご提案・施工しております。
N様邸の現場の様子や、今後の基礎工事のプロセスも順次ブログやInstagramにて公開してまいります。本物志向の家づくりをご検討中の方は、ぜひ今後の更新も楽しみにご覧ください。
9月5日(土)6日(日)に構造と断熱の見学会をさせていただく予定です。改めて皆様にはご案内させていただきます。ご期待しておまちください! お住まいのご計画、プラン、土地探し、資金計画等すべて無料で承ります。ご相談は下記よりお待ちしております。


